トンヌラ頑張れ。超頑張れ。

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□ 短篇(ロンダルキア編) □

イチゴミルク

 妃懐妊の報せはたちまちロンダルキアじゅうに知れ渡り、民は喜びに湧いた。
凛々しき王子の誕生を望む声があれば、妃似の可愛らしい姫君をと望む者もあり、魔物人間の
隔てなく一様に彼らは心よりの祝福を捧げた。斯くも、王妃は皆に愛されているのだった。

 しかし、本来ならもっとも喜ばしい空気に満ちているはずである王城はこのところ妙に
沈んでいた。12週目に入ってから、トンヌラの食欲が目に見えて落ち込んでいるのだ。
原因は酷い悪阻だった。王子達を身に宿していた頃は、ここまで重くはなかったのだが。
安心できる環境に身を落ち着けたことで、かえって症状が強く自覚されるようになったのだろうか。

「今日はトンヌラ様の故郷、サマルトリアより新鮮なチーズを取り寄せました」
「お好きと伺いましたので」
双子の侍女が瑠璃の器にほんの少々、雪のように白いフレッシュチーズを盛ってくる。小さな
銀の容れ物に蜂蜜で煮た苺が添えられていた。
「ありがとう、わざわざそんな手間を」
 今度こそはとの期待を込めた視線のなか、トンヌラは微笑んで匙を取った。鼻先まで
もっていった所でかすかに表情が曇る。目ざとくそれに気付いた内侍はたがいに顔を
見合わせた。
「トンヌラ様、どうかご無理はなさらず」
「いいえ、折角の心遣いですから。いただきますね」
 もう一度、無理に笑って匙を唇に運ぶ。……一秒、二秒。
「ンッ……ゲホ、ゲホッッッ」
トンヌラはむせ、苦し気に口を抑えた。
「トンヌラ様!」
双子の侍女が交互に痩せた背中をさする。
「ご…ごめんなさい……やっぱり……まだ……」
 トンヌラ自身にも、食べなければ腹の子に良くないことは判っている。だがどうしても駄目なの
だった。ことに臭覚が過敏になり、風味の弱いサマルトリアのフロマージュ・フレですら
受け付けない。無理に口に入れてみても必ずあとで戻してしまうので、却って体力を消耗して
しまうのだ。
 デビルロードが赤く透き通った液体をグラスに充たしてきた。王妃は細く長い息を吐き、
申し訳なさそうにわずかづついちご水を飲む。かろうじて、王と二人で育てた苺の風味だけは
喉を通った。それでもグラス半分がやっとだ。
 弱りましたね。プレッシャーをかけまいと口にこそ出さないが、二人の視線は明らかにそう
言いた気だ。
「かあさまー!」
「かあさまぁ」
ぱたぱたと小さな足音が近付いてくる。ひとりは母親似のおっとりした表情、もうひとりは
気の強そうな目付きの幼い少年。しかし容姿そのものはふたり鏡に映したように瓜二つだ。
 トンヌラはやわらかな微笑で双子を迎えた。
「かあさま、まだおかげん良くならないの?お外でいっしょに遊びたいよー」
「ごめんね、ふたりとも」
「しかたないだろシドー。よく休ませてあげないと、あかちゃんが大きくなれないんだぞ」
布団の上から、そっと母の腹部を撫でるふたり。
「あかちゃん、はやくおおきくなってね」
「にいちゃんたちといっぱい遊ぼうな」
 幼い兄達の精一杯の思いやりに、母はそっと滲む涙をぬぐった。
だめだ、僕がしっかりしなくちゃ。

「トンヌラ様……なにか、すこしでも召し上がれそうなものはございませんか?御子たちに
 元気なご兄弟の顔を見せてさしあげる為にも」
「たとえどのような品であれ、地の果てまでも手に入れに参りますよ」
「…………………………」
すると王妃はどういうわけか首筋までほのかな桜色に染めて俯いた。本当はずっと口にしたい
ものがあった。が、どうしても切り出す事ができなかったのだ。
 だが、もはや恥など構ってはいられなかった。
「……わかりました……あの……ズィータ様に……お願いしたいものが………………」



「どうした?……まだ食欲が戻らないと聞いたが」
「はい……」
人払いをした居室でもじもじとシーツを揉み、トンヌラは上目遣いに主を見やる。
「チビ共が心配してるぞ。手のかかる奴だ、まったく」
「ごめんなさい……」
「……で?何の用だ?」
「あ……えっと………………」
何度も唇を開きかけるが、なかなか肝心の言葉が出て来ない。
「あの……僕……ズィータ様に頼みが…………」
「だから来てやったんだろうが。早く言え」
「………………ぁ…………」
煮え切らない態度にズィータは苛立たし気な溜息をついた。
「……用がないんなら帰るぞ」
「あ!待って、待ってください」
立ちあがる素振りをみせる主にしがみつくトンヌラ。唇を震わせ、意を決したように顔をあげる。
「僕……ズィータ様の……あの……
 せ、精子が……飲みたいんです…………ッ!!」
………………。お互い、たっぷり30秒は固まっていただろうか。
「っな…なに…なにを言ってるんだ、お前!?」
 さすがの竜王も妻の言葉には呆気にとられた様子だった。この恥じらい多き妻が自ら
求めるなど、意地悪な責めで理性を溶かしてやったあとでもなければまずあり得ないことなのに。
「どうか…お願いします!!あかちゃんを助けて!」
珍しく狼狽える夫へトンヌラは必死に言い募る。その様子は決して色欲に狂えるふうには見えず
ズィータはふと首を傾げた。
「どういうことだ」
「はい…あの、僕……ズィータ様の、せ、精子をのんだ後は、決まって調子がいいんです。
 し、下の口からでも、上の口からでも」
「まあ…そうのようだな」
ドラゴンの血、そして命のエキスである精液は飲んだ者に竜の生命力を分け与える力を
持っていた。確かに旅を始めた頃のトンヌラの肌は白いといっても温室で過保護に育てられた
花のようなどこか不健康な白さだったが、それが絞り立てのミルクのようなつややかな白に
変わったのは朝な夕なに注ぎ込まれる竜の滋乳のおかげには違いない。
「…だから…ご飯が食べられなくても、ズィータ様の…あの…精子を一口だけでも飲んだら…
 きっと、滋養になるって……」
「だってお前、サマルトリアの菓子も匂いが駄目だったんだろう?そんなんじゃ…」
「ううん、だいじょうぶです…貴方のものだったら、ぜったい、吐いたりしないから」
だからお願い、と切々と訴えるトンヌラ。羞恥に目をうるませながらも至って真剣なその表情に
夫もついには折れざるを得なかった。
「…しかたねえな…絶対、ひとしずくも無駄にするんじゃねえぞ」
照れ臭さと必死に戦っているのか、無理に眉間に皺を寄せ怒りの表情を作ってみせる。
 腹を屈めなくともよいように、寝台に腰掛けたトンヌラの前で主は仁王立ちになった。今までの
やり取りで興が乗ったものか、その分身はすでに凶暴な鎌首をもたげつつあった。
「失礼します」
ばかていねいにそのものへ一礼して、そっと握りしめる。しばらく目にしていなかった肉の剣は
記憶よりずっと凶悪な姿をしていた。
ああ……
熱い溜息を吐き、いとおしむように赤黒い先端にくちづける。猛々しい牡の匂いが漂うが、
不思議となんの嫌悪もなかった。かえって……何故なのか、上等の夕餉を出されたときのように
唾液が湧いてくる。
「はぁ……おっきい……おいしそう……♡」
啄むような唇のタッチでその大きさを測る。ダイレクトな体温がなんとも心地よかった。
「ん……はむっ」
 口一杯に先端を含む。そう。この感触。ずっとこれが欲しかった。飢餓状態にあった子供のように
トンヌラは一心不乱に主人の剛剣をしゃぶり続ける。時折うっとりとした上目遣いで反応を
確かめながら。
「はぅっ…んぷ……ちゅぼっ、ん、んぷぁ……おぃひ……おちんぽしゃま……♡
 はぶっ……あちゅいおぉっ♡ひさしぶりのおちんぽひゃまぁっ♡♡」
「お前、……チンポが欲しいんじゃねえだろ?精子だろ?」
「んんんっ……せぇし、のみたいけど、はんむぅっ……、おちんぽおいひいのおぉ」
飛び散る唾液も気に掛けずむしゃぶりつくその有様は、文字通り極限まで餌をおあずけにされた
犬のようだった。恥も外聞もなく猥褻な動きで肉棹をしごきたて、鈴口を吸う。
「んぷぁ……もう……いぢわりゅ……っ♡せいし、ほしいのに……あんむ……
 なかなか、くれないんですもの」
「ッ……おい!ソコ触るなよっ!!!っぐ……!」
「あは♡ずぃたしゃまの……んっ♡よわいとこ、みっけ♡はむんっ」
(この野郎……ッッ)
常人、いや、魔物ですら何かの間違いで触れれば一発で挽肉に変えられかねない竜の急所。
逆鱗とも呼ばれようその部分を、白魚のような指先が何度も行き来する。竜王は歯を食いしばり
反射的に金髪の頭を撲りたくなる衝動を必死で抑えた。トンヌラは胎を冷やさぬよう
子を孕んでから黒絹の下穿きをつけていたが、溢れ出す愛液は布に吸い込みきれず
足下に滴っていた。
 本当なら今すぐにでも胎内にこの昂りを迎え入れたい。トンヌラの『女』は声高に叫んでいた。
だが、駄目だ。揺り籠にまどろむまだ儚い命を竜の尾で脅かすわけにはいかない。せめて
もっと大きく、しっかりと育つまでは。
 残念な気持ちを愛撫に変え、なおも敏感な部分をねぶり続ける。
「……………………」
ふはっ、と。ズィータの口からついに切なげな息が漏れた。執拗な急所攻めにあってはさしもの
竜王とて降参せずにはいられなかったのだ。ほとんど無意識にふわふわした妻の金髪を
かきまわし、ともすればこぼれそうになる悦楽の呻きを全力で堪える。
「んふ……ぁ♡あちゅい……んふ……んふふ……♡しゃきっぽの、おちゅゆ♡
 おちゅゆおいひぃの♡むちゅうううぅぅぅうぅぅぅうっ」
滲み出す先走りを貪欲にすすり上げる。それだけで熱い血が全身を駆け巡り、体がぽかぽかと
暖かくなってきた。
「んぁっ……ちゅ♡あむぅ、んじゅうぅぅぅっ、ぷちゅるるぅっ♪ぁう……
 だめなのぉ、これじゃらめぇ!せぇし!奴隷妻のトンヌラにザーメンミルク
 のましぇてえぇぇっ♡♡」
陰嚢を優しく掌で弄びながら、口内粘膜を駆使して射精をせがむ。
「んぉふっ…あかひゃんのぉ……ごはんになゆのぉ♡ごひゅりんはまのみゆくぅ♡
 どらごんちんぽみゆくちょうらいなのおぉぉぉぉぉぉぉおっっっ♡♡♡」
「んッ……くふぅ……おま……ガキが……育ったら……っく!
 覚えて……!!!!」
ぐい、と乱暴にトンヌラの頭を抱え込む。
「ンふぉッ」
喉の奥まで太い肉棒に塞がれ、息が詰まりそうになる。だが、それも既に奴隷には快楽の
ひとつだったのである。
「望み通り……恵んでやるッ……、ン、こぼしたら……ただじゃ、おかな……
 く、ぉオッ……アァァアアアッッッッ!!!!!!!!!」

牡竜の咆哮を響かせながら、主は奴隷の口中に堕ちた。

「ング……ンッ……ンッンッ……フハァ……っ」
喉を鳴らし、懸命に迸りを飲み下して行く。数ヶ月かけて濃縮された竜のミルクはどろりと濃厚で
ひどく獣臭く---貪欲な妃の食欲をもってしても干せぬほど、とめどなく溢れて止まらなかった。




---それから悪阻の収まるまでのひと月ほど、王妃はほぼ竜のミルクといちご水だけで
命をつないだ。その肌は目に見えてつややかに、むしろ以前にまして健康そうなハリを
取り戻して、幸せそうに膨らむ腹をのぞけばとても妊婦とは見えないほどであった。
 その代わり、無敵を誇る竜王の表情にそのあいだじゅうどことなく疲労の色が見られるように
思えたのは気のせいだったろうか。
 民達は妃の体調を気にするあまりのやつれだ、と夫の心遣いを讃えたという。




…赤ちゃんがおなかにいる時、お母さんが好きだったものがその子も好きになるというけれど。

それから数年、可愛らしく育つ姫といちご狩りをしながらトンヌラは含み笑いする。
女の子で、ちょっと余計な心配しちゃったんだよねー。
「にいしゃまあー、みゆくおかありー」
「なんだよ、カリーンもう練乳なくなっちゃったのか?」
「お前、苺につけないでそのまま舐めてるだろ」
姫君は口のはたについた白いねとねとを舐め、悪びれず笑う。
「らって、おいしいんらもんー」
「おまえはほんとに練乳が好きだよな。ぷよぷよになっちゃうぞ」
幼児特有のまるいお腹をくすぐると、小さな姫君ははしゃいだ笑い声をあげる。
「父様も母様も苺には練乳つけないのに、へんなの。ねえ父様」
「あ゛?………………あ、ああ……」
夫婦は子供らに悟られぬよう視線を絡ませ、こっそりと笑い合うのだった。



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Date:2009/11/16
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Thema:18禁二次小説
Janre:小説・文学

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