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□ ふたさま □

フタサマ・3



ムーンブルクの城下町---崩れた宿屋の今にも崩れそうなベッドで、僕は陣痛と戦っていた。
ここなら僕がどんなに泣いても叫んでも、誰にも声を聞きとがめられないからだ。
痛いくらいパンパンに張った乳房からはもう薄いお乳が染み出して、服をじっとりと
濡らしている。でも、今の僕はそんなことに構ってはいられなかった。
 開ききった膣からは、ついさっきおしっこのような暖かい液体が噴出したばかりだ。
たぶんあれが破水で、だから、もうすこしの辛抱でこの苦しみも終わるはずなんだ。
僕は思い切り脚をひろげてベッドの柵をふみしめ、赤ちゃんを出すためにいきみ続ける。
オチ○チンもおま○こも丸出しで、こんな格好誰かに見られたら恥ずかしくて死んでしまう
かもしれない。
 でも、僕はたったひとり。そう、ひとりぼっちで赤ちゃんを産んでいる。

「王子………」
小さくつぶやくと、ほんのちょっとだけ痛みが和らいだような気がした。
どうしてだろう。ふたなりの僕を面白半分に弄んで、おなかが大きくなりはじめたら途端に
捨てたひとなのに。
 彼はムーンブルグの王女とふたりで旅をつづけて、世界を救った。僕の存在なんて
始めからなかったように、彼女を自分のお城に連れ帰って。

「うあっ………!!はぁ………はぁ………」
僕の膣が内側から大きく広げられ、裂けるような感触。そっと手を伸ばして確めると
赤ちゃんの頭が見え始めていた。
「あ………髪の毛………黒いんだ………………」
羊水と僕の血にまみれていたけれど、赤ちゃんの髪は王子と同じ色をしていた。
どうしてだか分からないけれど、それを見た僕のオチ○チンはぴんと勃起する。
ほんとうにちっぽけで、何の役にも立たない。まるで僕自身だな、と思うとおかしくて
涙がぼろぼろ零れてきた。
「んぐぅうッ………!お、おま○こ………裂けちゃうっ………ぁああ!!!!」
生まれてからのすべての痛みを束ねても、とてもとても足りないくらいの痛みのカタマリが
僕を襲った。巨大なモノが膣を滑り出る感触。
 ……そして、死に絶えた廃墟の街に孤独な産声があがった。

「あぁ……生まれた……生まれちゃったんだ……」
荒い息を整えながら、激しい痛みをこらえて体を起こす。両脚の間で泣き声を上げ続ける
嬰児の臍帯は僕の膣につながっている。つい先刻まで僕の子宮に収まっていたその子は
自分の運命を知っているかのように声を振り絞って泣いていた。赤ちゃんは男の子だった。
「可哀想な、ぼうや………」
僕は呟きながら赤ちゃんをきゅっと抱き締めた。ローレシアの王位継承者として大切に大切に
育てられたかもしれない子。小さな唇におっぱいを宛がう。赤ちゃんはちゅうちゅうと
音を立てて僕のお乳を吸った。

「……ごめんね……お母さんが僕なんかじゃなかったら、しあわせになれたのにね…」

こらえようとしたのに、涙はぼろぼろ溢れ出して止まらなかった。

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Date:2009/11/01
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Thema:18禁二次小説
Janre:小説・文学

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