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□ 鋼鉄のアレフ □

鋼鉄のアレフ・6

"きれいだね"

 月光に浮かび上がる恋人の白い裸身をみつめて、アレフは深く息を吐いた。視線を遮る
すべを持たないすけさんは、羞恥にただ顔を逸らすことが精一杯だった。
"…そんなにみないで……ごめんね…こんなからだになっちゃって………"
泣きそうにつぶやく恋人のやわらかい癖毛をそっと撫でる。
"まっしろで、やわらかそうで、すごくすごくきれいだよ。やっとちゃんと見られた"
何人も子をなしながら、アレフがゆっくりとすけさんの身体を眺めるのはこれが初めてだった。
記憶に残っているのはもう遠い昔、旅立ったばかりの頃。旅人の泉で目にした幼い裸身は
成長期のやわらかな肉付きで、子供だった自分はさしたる興味も持たなかった。
ーーー女の子の裸にすら惹かれない無邪気なころの話で、無理もないとは言えたが。おぼろげな
輪郭を呼び起こしても、重なるのは面影ぐらいだ。なめらかなカーブを描いてつながる脇腹から
腰のライン。まるまると弾力をもって、仰向いていても形の崩れない乳房。ふっくら脂肪の乗った
下腹と尻は、やはり自分とは違う。どれほど柔らかく、暖かなのだろう。
"さわってもいい?"
すけさんはおずおずとアレフを見上げ、ややあって頷いた。まっしろな双つの膨らみに触れると、
いとも簡単に指が沈み込む。あ、とすけさんはちいさく声をあげた。
"ごめん!いたかった?"
"ううん、だいじょうぶ"
やわやわと揉み、押さえ、大きさを確かめるように弄ぶ。そのたびすけさんの唇からかわいらしい
鳴き声が漏れた。鋼鉄の手に、やはりその柔らかさは感じられない。それでも自分の愛撫に
愛する人が応えてくれるだけでアレフは充分すぎるほど幸せだった。

---だけど、つくりもののこの手は君を傷つけはしないだろうか。

"オレの手…冷たいだろ"
すまなそうに問う。
"うん…でも、ひんやりしてきもちいいよ"
そう言って笑う恋人がいとおしくて、髪にキスをする。
どうすれば伝えられるだろう。どれだけ君のことを想っているのか。
 無骨な機械の指ではそこを潰してしまうような気がして、薄紅に染んださらに敏感な頂点を
そっと口に含む。
"ひゃっ……!"
くすぐったそうな声が嬉しくて、アレフはこっそりと微笑んだ。啄み、すこし強めに吸い上げる。
腫れ上がった乳房を何日も冷やし続けて、さすがにもう母乳は出ない。それでも何故か舌には
甘い感触が残った。ミルクプディングのような乳房を唇だけで噛む。
"すごい、こんなに柔らかいんだ"
見た目より、想像より、はるかに繊細な感触に驚く。愛撫を加えた場所から、白い肌を薄桃の
領域が浸食していった。
"やぅ…アレフ……はむはむしちゃ……ぁっ……"
"いいにおいだ"
胸の谷間に顔をうずめ、頬摺りする。両頬を包む感触にうっとりしながら、アレフはいつか
下働きの男たちの会話に盗み聞いた『ぱふぱふ』とはこんな感じなのだろうか、と他愛の
ないことを思った。
 胸から脂肪の乗った下腹へ、丹念に感触を確かめながら唇を這わせていく。蝸牛の足跡の
ように光る唾液の路を見下ろし、すけさんは耳朶まで真っ赤になった。むっちりした
太股の間で若芽のような突起が精一杯自己主張している。しかし少年らしい部分は唯一
そこだけだった。大人の男として、成熟したすけさんの雌の部分にアレフは否応もない
性的興奮をおぼえていた。
(最低だな、オレ……すけさんの悲しみを知りながら……)
度重なる妊娠と出産がそうさせたのだと思うと胸が痛む。
"ううん、うれしいよ。アレフがボクのからだで喜んでくれるなら……"
"えっ!"
ささやく恋人にアレフは赤面した。触れあう二人は思いをも共有していた。
"ボクね、悩んだこともあったけど……いまはほんとうに、この身体に生まれてよかったと思う。
 女の子の部分でアレフを喜ばせてあげられるから……"
"ばかだな、すけさんは"
アレフは小さく笑い、ぴんと勃ったすけさん自身を突付いた。
"ひゃっ"
"かわいくて正直なちんちんだって、だいすきだよ。おいしそうなピンク色で、つやつや光って、
 貴重な花のつぼみみたいだ"
"は、はずかしいよ……もう、みないでぇ……"
うっすら涙をにじませるすけさん。アレフはその頬をとらえ、視線を己に向けさせた。
"はずかしくないよ。……ほら、オレだってすけさんのを見て……こんなになってる"
"え?……ぁっ……"
雄々しく脈打つ彼の分身をまともに目にして、すけさんは息を詰まらせた。
"……ゃだ……アレフのって……そんなに、おおきかったんだ……"
人間の情交などに興味のない魔物たちは早く済ませてしまうとばかりに乱暴にことを進め、
ゆっくりと眺める機会などなかった。
ーーーボクはいままで、あれを受け入れていたんだ。あんなにすごいものを。
知らず知らず熱い息が漏れ、女の壷が蜜でうるおう。アレフはその変化を見逃さなかった。
"すけさん……"
はじめての夜のように上擦った声が名前を呼ぶ。それだけですけさんはすべてを理解した。
膝までもない脚をゆっくり広げ、恋しい男に全てを預ける。こくん、と頷くすけさんの腰を
抱いて、アレフは雌花の中心に己の矛先をあてがった。
ぢぷぢぷと粘着質な音をたてながら裂け目に飲み込まれていく剣。
ああ。はいってくる。アレフがはいってくる。

"ふ……ぅっ……んんんんんんん…………っっ!!!"

すけさんはたまらずに呻き、びくびくと大きく身体を痙攣させた。下腹を突然濡らす熱い感触に
アレフは驚き、そこへ手をやった。金属の上に光る薄い迸り。
"すけさん……いったの?……挿れただけで、いっちゃったんだ?"
"ぁう……やぁ……ああ………………"
涙をためて唇をわななかせる恋人を、アレフは心底いとおしく思った。体温にぬくもる
鋼鉄の腕で、細い背中を抱きしめる。
"……すけさんのおなかのなか………あったかいな……"
どこかうっとりとした表情で、アレフのささやきに瞼を閉じるすけさん。早い呼吸がだんだんと
落ち着いてくる。ふたりは深く溶け合ったまま、長いあいだ互いの鼓動に耳をすませていた。
やがてふたつのリズムは重なり、同じ早さで脈を打つ。じっと動かずにいるだけで、静かな
さざ波のように法悦が二人を充たしていった。
"アレフ、だいすき……あいしてるよ……"
いつか絶望に溺れながら伝えた工夫のない言葉。他に思いつかなくても、それでよかった。
"オレも……愛してる……好きだよ、すけさん"
同じ言葉が返って来る。このひとときが永遠になればいいとふたりは共に願った。

あのね。ボク---いっしょに旅をはじめたころから、アレフのこと好きだったんだよ。
へんでしょう。まだ男の子だったのに。

ぽろぽろと涙をこぼしながらも幸せそうに笑うすけさん。

ごめん。オレはいつだって馬鹿で、鈍感で、きみに迷惑をかけてばっかりだ。
……だけど、信じてほしい。きみはずっと、オレにとって守るべきただひとりの人だったんだ。

流れる恋人の涙を唇で拭い、微笑みを返す。---はじめて、心からひとつになれた気がした。
"アレフ……おねがい……"
"……うん……"
---ゆるやかに、アレフは動く。少しでも長くつながっていたい。しかし敷布をびっしょりと濡らす
すけさんの滴りは自然と抜き差しを手助けし、淫らに音をたてていた。急かす熱に抗うよう
アレフは唇を噛み、すけさんに想いの全てを注ごうとする。幾度目かの……一番大きな
うねりがふたりをともに飲み込まんとする。
………………あ。
魔物の瞳に、おぼろげな輪郭をもった卵と彼を手招きするようにそよぐ紅色の海百合が
見えた。すけさんの胎で待つ命の種子。

"アレフ……ボクのこと……おかあさんにして………………っ!!!"

……うん。

かすかな逡巡を殺し、アレフはそのねがいに答えるべく抗いを解き放った。






 月光の下、抱き合ったままふたりは同じ夢をみた。

 サマルトリアの牧草地帯。まだ幼いローレシアの王子はぶきような手付きでシロツメクサの
冠を編む。ようよう出来あがったすこしいびつな花冠を、彼ははにかむ幼馴染みの頭上に
載せた。
「……すけさん、目つぶって」
「はいです」
頬に触れるやわらかな感触は、はじめてのキス。
「これでオレたち、コンヤクシャどうしだな」
屈託ない笑顔のアレフに、すけさんはちょっぴり困惑気味だ。
「おとうさまとおかあさま、おどろかないでしょうか……ボクは……」
「しるもんか!だってもうコンヤクしちゃったじゃん。だれにもなんにも言わせないよ。
 男の子でも女の子でも、おとなになったらすけさんはオレのおきさきになるんだ」
「アレフってば、強引なんですから」
口ではそう言いながら、うれしげに髪を飾る白い花を弄ぶ。冠は四枚葉のシロツメクサ
ばかりでできていた。
「さ、またあきなが怒るぜ、いこう」
無垢な永遠を約束したふたりは、真っ青に晴れた草原をどこまでも歩いて行った。

つないだ互いの掌のぬくもりを、確かに感じながら。



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Date:2009/11/23
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Thema:18禁二次小説
Janre:小説・文学

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