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□ ふたさま □

フタサマ・4


 ムーンペタのはずれの畑。やわらかな土を僕は素手で掘り返す。傷付いた膣からまだ血が
流れ続け、頭がくらくらとする。僕は必死に眩暈をこらえながら赤ちゃんを抱き上げた。

「ごめん、ね………………………」

湿った土の冷たさに、今まで眠っていた赤ちゃんが急に目を覚まして泣き出した。
僕の手がふるふると震える。………だめだ。どうしても、土がかけられない。

 
ごめんね。
ごめんね。

………何度も何度も繰り返しながら、僕は重い体をひきずってそこを逃げ出した。
きっとあんな場所だから、魔物にでも食べられてしまうだろう。僕が埋めなくても同じことなんだ。
必死にそう言い聞かせながら、僕は何度も涙をぬぐった。
………母乳で張ったおっぱいが、つよく痛んだ。



 
「あら、おじいさん………赤ん坊の声が聞こえますよ」
「おお、ほんとうじゃ。こんな所に赤子がおるではないか。かわいそうに、すっかり冷えて………」
「うちへ連れて帰ってあげましょう。きっと、子供のいないわたしらへ竜の神様からの贈り物に
 違いありませんよ」
「そうじゃな、きっとそうじゃ。ほんに、どことやら高貴な顔立ちをした子ではないか」

 
 ロトの血を濃く受け継ぐその子は老夫婦に育てられ、いずれローレシアの独裁政権を打ち倒す
革命の勇士となるのだが---それは、まだ先の物語である。

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Date:2009/11/01
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Thema:18禁二次小説
Janre:小説・文学

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