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□ 短篇(冒険中) □

Primo bagno

新しい歳の朝焼けを、僕は冷たい床の上から眺めていた。きつく縛り上げられた手首は感覚をなくし
冬の空気と変わらないくらい冷えている。もう何時間こうしているだろうか。廊下に物音がする度
反射的に身を固くしつつも祈るような気持ちでドアに視線をやる。さんざん僕の身体を弄んだ王子は
ずっと前に出ていったきり戻ってこない。
(う……)
息を吐くと、また股間になまぬるいものが流れる感触があった。大部分は胎内に溜まったというのに
それでもなお精子は溢れてくる。いったい自分の膣にはどれほどの量の白濁が注がれたのだろう。
先日、僕ははじめての生理を迎えたばかりだった。女のように赤子を育むことのできる腹---
中に出すのはもうやめて、との哀願がかえって彼の情欲に火をつけたのだろうか。年越しの夜、
いつもの倍も時間をかけて、いつもの倍以上もの量を注がれてしまった。
新年に変わる瞬間を、僕は王子と繋がったままで迎えた。

---いまごろ、父さまや母さまはどうしているだろう。義妹のルルは。去年の新年祭はほんとうに
楽しかった。来年は成人の儀を迎えるからと、僕の大好きな絵本と竜を模した卵の大きな焼き
菓子を送ってもらって。僕も、へただけれど父さまたちのために一生懸命練習した歌をうたった。
去年のいまごろは、まさかこんなふうな"大人"になるなんて思っていなかった。ごめんね。
僕は声を出さずに、無垢な去年の自分に謝った。

 古びたドアがきしみながら開く。僕は反射的に顔をあげた。意地の悪い笑みを浮かべながら
王子が入ってくる。
「そんなに俺の戻りが待ち遠しかったか?」
「……………………」
悔しさと恥ずかしさに、顔を逸らすことしかできない。王子は僕の頬を掴んで乱暴に視線を
合わさせた。
「お前はいつになれば学ぶんだ?俺に逆らっても無駄だと」
「ぁっ……!!!」
はむ、と耳朶を甘噛みされ、つい声をあげてしまう。夜毎の責めに、僕の身体は否応なく
反応を示すようになってきてしまっていた。己のふがいなさに涙がこぼれる。王子は僕の耳の
後ろからうなじ、腋のあたりを嗅ぎ、大げさに眉をひそめた。
「臭ぇな……洗ってねぇメスのけだもののにおいがプンプンだぜ」
「-----------!!!」
首筋まで羞恥に赤く染まるのが自分でもわかった。
「汗と雌蜜と子種が熟成して……すげぇな、全身からいやらしい臭いがしてやがる」
「あ……あ……あなたのせいじゃないかっ!!!」
あまりのことに僕は泣き出してしまった。ひどい。なんて人なんだろう。
「とにかく、これじゃ連れて歩く気にならねぇな。しょうがねえ」
王子はようやく僕の縄をとき、マントで全身をくるんだ。一晩中責められ続けた腰がきしむ
ように痛む。僕は王子に抱えられたまま、なすすべもなく運ばれていく。
「しばらく借りるぞ」
これ見よがしに僕のお尻を撫で擦りながら、宿賃にしてはいくぶん多めの銀貨を女将に支払う
王子。女将が大儀そうに開けた木戸の先から、独特のにおいをさせた蒸気が流れて来た。
宿の裏手はこじんまりとした露天風呂になっていたのだ。王子は僕を木製の椅子に座らせ、
しっかり木戸にかんぬきをかけた。手桶に湯を汲み、僕の肩から丁寧に流していく。
「あの……?」
「新年なんだからよ……ちっとは綺麗にしろ」
戸惑う僕に、王子は不思議におだやかな声で応えた。乱暴な様子もなく、手足のさきから
あたたかな湯と石鹸の泡につつまれていく。ほのかにハーブの香りがした。僕は赤ん坊の
ように、王子のされるがままになっていた。……なんて気持ちがいいんだろう。王子は大きな
掌で石鹸の泡をつくり直接僕の身体を洗っていく。くすぐったいけど、けっして嫌じゃない
感触だ。こんなふうなら我慢できるのに。いつもは痛いほど揉みしだかれる乳房も優しく
なで回されるだけで、もどかしい刺激についつい吐息が漏れてしまう。
「背中洗うぞ」
「はい」
素直にむきをかえる。お城の湯浴み係のように上手じゃもちろんないけど、王子の手の
あたたかさはとても気持ちがよかった。すべてを知られてしまった相手だから、出来損ないの
肉体を恥ずかしがる必要も無い。
「少し太ったな」
「そっ……なに言ってるんですか!」
「このあたりも、女みたいに肉がついてきた」
下腹と尻を王子の手がなで回す。くやしいけど反論ができない。王子のほうが、僕より僕の
からだのことを知ってるのは事実なんだから。
「もっと肉をつけて、女らしくなれ。抱き心地が無ぇんだよ」
「……知りません。僕は女じゃない」
心地よい温度のお湯がよごれと疲労を流して行く。こうしてると、僕がこの人の奴隷だという
ことを忘れてしまいそうだ。明日からはまた、どんな目に遭わされるかは分からないけれど---
今はこの心地よさに身をゆだねよう。
認めたくはないけれど、王子の言うとおりむっちりと肉の乗り始めた太腿を見下ろして僕は思う。

……来年が明けるころには……僕、どんな身体になってしまうんだろうな。

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Date:2010/01/04
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Thema:二次創作:小説
Janre:小説・文学

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