トンヌラ頑張れ。超頑張れ。

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□ トンヌラ王子の冒険 □

犬王女・2

 旅を続けて、僕らはやがてムーンペタの町に辿りついた。この町の丘からは三日月湖と
ムーンブルグの城が見渡せる。静まり返った水面に落ちる森の陰影は月にかかる群雲
さながらに、まるで地上に月が降りてきたような幻想的な眺めだ。
「見えるか?ムーンブルク城はすぐそこだな」
「…………………………………………」
「マリア王女に会うのも数年ぶりか……お前の成長ぶりを見れば、彼女もさぞかし喜ぶ
 ことだろうな」
にやにやと嘲笑を浮かべながら僕を横目で見る王子。僕はかたく唇を噛んで聞こえない
ふりをした。
 ムーンブルグ第一王女、マリア様。僕の中の彼女はあくまで気高く美しく、それでいて
おっとりと優しげな……聖女のようなかただった。柔らかな花弁とやすらかな芳香で
人々を癒す、木蓮のような乙女。彼女は幼い僕をまるで本当の弟のように可愛がってくれた。
マリア様は僕の密かな憧れであったのだ。その彼女に、僕は……どんな顔をして会えば
良いのか?こんなにも汚れ辱められた醜い出来損ないの僕が。
 しかし、宿に着き部屋に閉じこもっている僕に王子はこう言った。
「明日は南の毒沼へ行くぞ」
「えっ」
……おそらく、そのとき僕はほっとした表情を浮かべていたのに違いない。
「その足で王城へ向かうがな」
言葉を続けた王子はからかうように笑った。
「どうした?マリアに会いたくなかったのか?」
「………………毒沼へなんて、何をしに行くのですか」
心を見透かされた口惜しさに、彼の言葉を無視して訊ねる。それが僕にできる精一杯の
反抗だった。

 ムーンブルクのお城は、邪教の神官ハーゴン率いる魔物たちに襲撃されたといいます
町の人達の話では、王女さまは犬に変えられたということです
王子さまたちは沼地で真実の姿を映し出すというラーの鏡を見つけ出しお城へと向かいました

  栄華を誇った美しい城は、見る影もなく荒れ果てていた。あちこちに残る魔物の爪あとに、
放置された兵士たちの遺体。ある物は炭のように焦げた皮膚が弾ぜて赤い肉が覗き、
またある物は魔物の消化液でゼリーのように溶け爛れている。足首を這い登ってくる
蛆虫の群れ。あたり一帯には息がつまるほどの悪臭が満ち、呼吸とともに死者の呪詛が
肺腑に浸透してくるかのようだ……
「うげっ……おえぇええぇ!!」
僕は耐え切れずに嘔吐してしまった。生まれてから唯一目にしたことのある死体は
花に埋もれ、ヒャド系の魔法で低温処理されたお祖母さまのものだけだったから。『死』が
これほどまでに生々しく醜悪なものだったなんて……想像もできなかった。しかし王子は
何も感じていないように、平然と白骨を踏み砕きながら歩いていく。
「なんだ、悪阻か?」
吐瀉物をぬぐう僕を振り返り、王子はそう言ってからかった。
「……貴方の冗談は面白くない」
精一杯の強がりを言いながら、僕は必死に彼のあとを追う。このような状況で、マリア様は
果たして無事なのだろうか。

「見ろ、知った顔だろう?」
「あ……」
ある骸の前に立った王子は、にやりと笑って靴先で散らばった骨を蹴った。蛆に食い
荒らされた腐肉をまとわりつかせる遺体。頭蓋骨は何故か見当たらなかったが、ちょうど
その部分には見覚えのある王冠が転がっていた。
「…………シメオン、様」
生前の温厚な笑顔が脳裏をよぎる。マリア様の父上にしてムーンブルグの国王、
シメオン様は民からの信望も篤い名君だった。今や生前の面影は微塵も感じられない。
「死は―――美しいな」
「……なんだって?」
一瞬、僕は己の耳を疑った。
「国王にも一介の兵卒にも平等に訪れ、静謐とともに去っていく………あとに残るのは
 『個』を失った骨だけだ」
「そんなこと………………」
反論しようとして、僕は言葉に詰まった。彼の言っていることは間違いではない。
朽ち果てた王の遺骸が纏う豪奢なローブは何だか滑稽な印象を僕に与えた。
でも。……やっぱり僕にそれを長い間直視することはできなかった。死は不浄のもの、
畏れ多いもの―――幼いころから言い聞かされてきたことを簡単に拭い去るなんて、無理だ。
(でも……王子は、どうなんだ?)
彼の『死』に対する思いは、いつ植えつけられたものなのだろうか。
ローレシア王家でそのような教育がなされているとも思えなかったが……なにか、
彼の理念を変えてしまうようなことでもあったのだろうか。僕には尋ねる勇気がなかった。

 「さて――月の都に月が昇るまで、王の間で休むとするか」
王子はそう言うと、骨組みばかりになった王の寝台にどっかりと腰を据えた。
鼠に食われたのか、細かい骨のかけらがあたりに散らばっている。
「ここで……夜まで待つのか」
僕は思わずそう聞き返してしまった。彼は正気だろうか。日の高い今でさえこの場に残る
只ならぬ空気で胸がつまりそうだというのに……
「ああ。魔物は夜に姿を現すのだろう?そしてマリアも」
「………………………………」
街の者たちに聞いた話を思い出し、僕は唇を噛んだ。謀反人ハーゴンの魔力によって
犬に姿を変えられたというマリア様――さぞかし恐ろしい思いをされていることだろう。
(マリア様を、救ってさしあげなければ)
そう決意する僕の肩を、王子がぐいと引き寄せる。
「あっ」
ふいをつかれてよろめいた僕は、朽ちかけた寝台にどさりと倒れこんだ。
「ヒ……!!」
ひからびた鼠の屍骸が顔に触れそうになって、思わず悲鳴を飲み込む。
「日暮れまで、ここで抱いてやる」
「なにを……!!」
この男はどうかしている――僕は改めてそう思わずにはいられなかった。魔物との戦いを
控えているということも、ここが王の寝室であったということも、そして死者に対する敬意さえ
王子にはお構い無しだというのか。
「いやだ……やめないか!!」
僕は必死に王子を拒んだ。
「何をしおらしい振りをしているんだ。こんなにマンコを濡れ濡れにして」
「うっ、ぃ、いやっ……さわる……なっ……!」
ばたつかせる脚の間に王子は身体を割り込ませ、僕の秘所を手荒にまさぐる。
ぐぷちゅ、といやらしくねばる音がして、膣から流れ出る愛液の感触が自分でも分かった。
断じて認めたくない事実だが、僕の女性は半ば反射的に反応を示すようになって
しまっている。
「やだ……やだよっ……!!」
乳首を痛いほどに勃起させ、内腿に愛液を垂らしながら拒否したところでまるで
説得力はない。情けなくて涙が溢れた。
「ん?これは何だ?」
濡れた指先をしげしげと見入る王子。僕ははっとして顔をあげた。彼の指にまといつく
愛液には、うすく血の色が混じっている。
「お前……」
「み、見るな!お願い、見ないでください!なんでもないんです!!」
脚を閉じて抵抗を試みるも、男の力はそれを許してくれない。無理無体に大股を開かされ、
恥ずかしい部分をじっくりと観察される。やがて王子の顔にゆっくり愉しげな笑みが
浮かんできた。
「ははあ……そういうことか」
そして彼はやにわに僕の膣へ手を突っ込んだ。
「ひぐっ」
柔らかな肢を持つ巨大蜘蛛のように、僕の胎でうごめく指。やがて王子の指は
奥に詰められた薬草玉を探り当てた。
「う、あっ!」
きゅぷっ、と音を立てて粘液まみれのそれが僕の膣から取り出される。同時に、
生温い液体がどっと流れ出す感触。鮮やかな朱色をした月経の血液が僕の内股と寝台を
たちまち染めていく。
「体外へ出すべき血を溜めておいては、身体に良くないな」
「うっ…………………………」
恥ずかしさと口惜しさに、僕はただ肩を震わせた。
「道理でこの頃乳房がでかくなってきたと思ったぜ。お前、今まで月経が来ていなかったんだな」
血を吸い込んで膨れた薬草玉を弄びながら王子が笑う。
「ま、これでいつでも孕ませてやれる訳だ」
「………………!!駄目……そんなこと、困ります!!」
ああ、恐れていた通りになってしまった。
「何故困る」
「何故、って……」
僕は絶句してしまった。そんなこと決まっているじゃないか。
「僕は、サマルトリア王家の第一王子なんだよ……許嫁もいるんだ。に、妊娠した姿を、
 彼女や父様や国民に晒せるわけがないでしょう!!わからないの!?」
「分かっていないのはお前のほうだ」
「……え?」
「まだ、城に戻れると思っているとはな」
哀れむように、また嘲るように、彼は僕の頬を撫でる。
「……そんな……僕は……僕は………………」
ち、と小さく舌を鳴らして王子は寝台に寝転んだ。
「馬鹿な奴だな。……まぁいい、よく考えてみな」
そのまますぐに寝息が聞こえ始める。どうやら僕を犯すことはやめたようだ。
ほっとすると同時に、じりじりとする熱が僕の奥を焦がす。

(……ばかな。どうかしてる)
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Date:2009/11/01
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Thema:18禁二次小説
Janre:小説・文学

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